DTMの先生がソナチネを楽曲分析してみたらどう分析するのか
こんにちは!
Note Senseの小嶋です!
今回はレッスンでどのように楽曲分析を行っているのか抜粋して公開しまう。
今回は皆さんもピアノで弾いたことがあるという方も多いはず。
クレメンティの6つのソナチネからOP36-1です。
ソナチネアルバムの1巻にも掲載されているのでお馴染みですね。
今回分析の対象とするのは上記の楽譜です。
ソナチネですから形式としてはソナタ形式で書かれています。
ソナタ形式は3つの部分に分かれています。
提示部→展開部→再現部
という構造になっています。
今回取り上げるのは提示部です。
提示部は主題を聞き手に提示する大切な箇所です。
物語でいうところの主人公の紹介にあたる部分です。
ソナタ形式の場合その主題は二つあります。
第一主題と第二主題と言います。
またまた例えですが物語でいうところの主人公とヒロインでしょうかね。
さてその2つの主題はどこにあるでしょうか。
まずは第一主題ですが1から4小節が第一主題にあたります。
非常にどっしりとした音楽ですね。
詳しくみていきましょう!
まずメロディを分析するときに大事なのは開始音・最終音・最高音・最低音を意識してみることです。
今回は最高音と最低音に注目してみるとソのオクターブとなっています。
非常に安定したメロディと言えるでしょう。
音型をみると最初2小節は分散和音・その後は流れるような順次進行
となっています。
ベースの音ををみるとずっとドですね。これもどっしりとした音楽を作るのに一役買っています。
では第二主題です!
第二主題は8から11小節です。これは第一主題とは変わって流れるような音楽ですね。最低音と最高音を見て見てみると最低音がソ、最高音がドで明らかに広がっています。
音型を見て見ましょう!1小節の流れる順次進行の後にオクターブのスキップが続きます。第一主題は2小節で流れるような変化があったのに対して第二主題は1小節の変化になりリズムが縮小しています。
これにより第一主題との比較も強調されているのが分かりますね。
ちなみに長調の場合の第二主題は属調に転調することが多いです。
属調に転調すると音楽が快活に感じるようになります。
そして第一主題と第二主題、共通することがあります。
それはオクターブの動きですね!
この動きが曲を統一する重要な要素になっているんです。
実はもっと提示部でも分析したいことはあるのですが
それはぜひお問い合わせください。
展開部や再現部の分析はぜひ体験レッスンで行いますのでご連絡くださいね。
では楽曲分析楽しんでください!